④最終回 昔の中学生レベル高!(^_^;)「人格の完成を期すべき」「人格の貴きことは生命以上に在り」

中等修身

④最終回 昔の中学生レベル高!(^_^;)「人格の完成を期すべき」「人格の貴きことは生命以上に在り」​​
戦前の教科書 ​昔の中学生レベル高いです!(^_^;)
第二十二課 『人格の完成』​ 中等修身教科書 巻四 大正5年発行 服部宇之吉 著​

人格の平等と差別とは何を訓(おし)うるか
​​​​​​​ 人格の平等ということが、吾人(ごじん・われわれ)に訓えているのは、人は独り自己の人格を尊重するに止まらず、他人の人格をも尊重すべきであるということである。更に人格に高低の差別あることが、吾人(ごじん・われわれ)に訓えているのは、各自その修養によりて、人格の完成を期すべきと共に、低き者は高き者を敬うべきであるということである。

人の価値
​ 人の価値は人格の高低によって定まる。学問・芸術・地位・財産の有無は、必ずしも人格の高低に伴わない。名誉を掲げ、時世に顕れたる人でも人格の低い者あり。逆境に遭い、貧苦に遭い、貧苦と闘い、世に名を知られざる人にして、人格の高き者あり。人格の前には貴賤なく、貧富なく、長幼なく、また男女なし。如何なる人にても、自己の行為に対して責任を重んじ、正義善なる理想を実現せんが為に奮起し勤勉に努力を怠らざる人は価値あり、そうしない者は価値なし。人格の貴きことは生命以上に在り。されば人格の尊厳を保ち、その完成を期せんが為には他の何物をも犠牲に供するという覚悟がなくてはならない。

​以上全文

次回は感想を綴りたいと・・・

その①https://necomaru.jp/230/

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