その①昔の中学生レベル高!(^_^;)「意志の自由と目的の自覚とは、是れ実に人の人たる所以の資格にして・・・」

中等修身

​​その①『意志の自由と目的の自覚とは、是れ実に人の人たる所以の資格にして・・・』
戦前の教科書 ​昔の中学生レベル高いです!(^_^;)​​​​​

その① 全④回に分けて全文を記載

第二十二課 『人格の完成』​ 中等修身教科書 巻四 大正5年発行 服部宇之吉 著​

​​​​人格の特質​​​​
 人格は種々の意義に用いらる。法律にては権利義務の主体たるべきものを人格といい、心理学にては自我の意識を以て人格の要素となす。されど、実践道徳より之を観れば、意志の自由と目的の自覚とは、是れ実に人の人たる所以の資格にして、人格の二大特質なりと謂うべきものなり。

意志の自由
 ​​​​我等は何事を為すにも、その実行に先だちて選択の自由を有す。例えば、甲の事を為さんも、乙の事を為さんも、はたまた両者共に之を為さざらんも、自己の意志によりて、任意に之を決定する事を得る。之を意志の自由と謂う。この自由は人類特有のものにして、他の動物には明瞭に之を認むること能わず。但し一般動物は本能に駆られて一切の行動を為すに止まり、大方は意志の自由を有せざるものなり。人類にありても、小児・精神病患者は、殆ど意志の自由を欠く者とす。

目的の自覚​
​​ すべて​行為には目的有り、人類は自己の行為に関してその目的を自覚す。勿論、動作全体について言えば、反射運動あり、本能的動作あり、これらは目的に関する自覚を含まずといえども、いやしくも行為として意志の作用の加われる以上は、必ず目的の自覚を含まざるはなし。この目的の自覚も亦実に人性の特質といいて可なり。​

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