これが真相だ!『墨夷応接録(ぼくいおうせつろく) 』ペリー艦隊に対するアッパレ交渉術の江戸幕府
冒頭の緒言より 一部抜粋
「黒船来航」は、日本史上、最も有名な事件の一つである。しかし、その実態は必ずしも正確に知られているわけではない。このことを考えるために、「黒船来航」という事件について、まずは「客観的な事実」を記してみたい。
ーーー中略ーーー
・・・本書を読んで大いに驚かされることだろう。江戸時代の日本の役人は、われわれの想像を遥かに上回る交渉術を持っていたのである。・・・ペリーは完全に相手の力量を見誤り、結果として下田追加条約のほとんどが、日本側の要求の通りになってしまった。・・・
昔歴史の授業で学んだ「黒船来航」は、現代人の一般的な認識と何ら隔たりはなさそうに思う。
「泰平の眠りをさます上喜撰たった四盃で夜も寝られず」
この歌の通りだったと思っている日本人がほとんどだと思う。
私もこの本に出会うまではそうだった・・・。
しかし実際は、なんと度量が大きく、賢く、礼儀に篤く、筋を通し、言語力に長けており、一般認識である、アメリカ艦隊に怯え無様な開国をしてしまった東洋の小国日本なんて姿は微塵も見受けられませんでした。
今でこそ平和な日本であるが、現存するの国家の中で最長の歴史を誇る我が国が明治維新や大戦や、過去を振り返れば建国から今日に至るまで、幾たび亡国の危機を乗り越えて来たことであろうか・・・。海外からは「奇跡の国」「世界の母のような国」と賞賛を受けているようだが、肝心の日本人はそのような実感がないのも如何なものだろうか・・・。
客観的歴史事実を元にした学校教育を組み立て直して欲しいものだ。でなければ亡国への道を国民自らが招いてしまいそうである・・・。
コメント